「もっと楽しみなってば!」

 新婚のゲイカップルの一人と、別れたと思ったらもう次を見つけたゲイ友とその新しい彼氏と飲んだ。大学の悪友と同じように、私の色気のない状況に非難ごうごうだ。「イタリア人の警護官とお楽しみも無しとはなにごとだ!」と私の現地でのお堅い生活を批判しまくり。だって弟もどきが止めるんだもん、というと、したり顔で「ノンケの男というのは女性に対して囲い込みがちになるものなのだ」、という。ここは私が身持ちの硬さを反省するところなのか?
 使用人の目も気になるし、というと「雇っている相手のことなんか気にするな」、と即答。変な病気持っていてもいやじゃない、に対しては「使うもの使え!薬は日本から送ってあげるから。病気はだいたい直るって。」そうか、私は心を入れ替えなければならないのか。