手練手管と肘鉄

 Riekoが「これ絶対言わなきゃと思ってたんですよ。」とうちでジントニックを飲みながら。この前外交官が集まる会にいったら、そこのアラフォーやアラサーの女性外交官達が「まずい、関係を持ってしまった人がいる。」と困っているんだか喜んでいるかな感じでその男性を特定してたそうな。「みんなすごい不健康な性生活ですよ。あそこにも、ここにも、とか皆で言い合っているんですよ。」そしてそれが34歳の海兵隊員だったそうな。すると「え、あなたも?」という反応があったりして。なんでガリ勉外交官が手練手管の海兵隊員と関係を持つのだ。「その女性達はイケてないの?」と聞くとうっとつまりながら、「いや、皆可愛いですよ。40代とかでも可愛いですよ。」しかもその34歳はパーティーでもいつも地元のちょっと下品系の女性と密接に踊っているのだ。そうね、ベトナム戦争の頃の映画の米軍人の雰囲気。それなのにどういう構図か分からないけど、開発系の女性はリベラルなのか、世間知らずなのか。

 件の34歳海兵隊員から週明けに「こんにちは、お元気ですか。週末はどうだった?どうしている?」と礼儀正しい携帯メールが来たので「推定酔っぱらいメールが朝3時に来たくらい。ちょっと数日この街を離れる。」と入れておいた。夜になって「そのメールは3時じゃなくて23時に打ったんだ。帰ってから何かしたかったら連絡ちょうだい。」と返信。いやにしおらしい。Rは地元の放蕩息子から私だけにメールが来た事が不満だ。「あれだけ私と連絡が取れないのにと騒いでいて、私には連絡無しですか。」とぷりぷりしている。意味分かんないから。でも私も結局は慣れない携帯メールでやり取りをした挙げ句、すっかり撃ち落としたみたいだ。月曜もだめ、火曜もだめ、金曜日は先すぎて分からない、と言ったら「白旗」を挙げてきた。だって本当に忙しいんだもん。言葉で肘鉄をくらわす名人です、私。どうしてもうちょっと思わせぶりにひっぱらないかな、自分。