手強い相手に勝負を挑む

なんのことはない、西仏人と連絡を取り始めた。大文字の略字に違和感を覚えながらも、メールの返信の遅さに好感を持つ。携帯メールが私と同じくらい下手である。週末も1往復した後で、月曜日に「頑張って人を救ってる?」と打っておいた。ルールズは役に立ちません。こちらが相手にしていない男性も袖にしていると、あっという間に向こうの関心がなくなります。それでいいんだけど、気に入っている相手にそれをやると同様にお呼びがかからなくなります。人の言う事に惑わされないようにしようとは思っているが、Riekoに、「あんなに男性といい雰囲気だったのを初めて見ましたよ。間を割って話しかけるのにずっと待っちゃいました。」と言われて、やっぱり?と盛り上がり始めたのである。善い人だと言われて付き合ったらダメんずだったとか、さんざん肉食系でならしてきたのに、良いパートナーになるとか、いろいろあるから自分の目でしっかりと見極めるしか無い、との結論。都合がいいっちゃあ都合が良い。

 しかし、よりにもよってフランスとスペインを掛け合わせたイケてる系に勝負を挑むとは。(注:『(私の)カッコいいは少々ハードルが低い』そうだ。)イタリア男に果敢にも立ち向かうようなものではないのか。ああ、アメリカ人のなんと扱いやすい事よ・・。「人を救ってる?」メールの返信に間を置いて「大変だからワインを一本開けようと思って。一緒にどう?」まぢですか、これになんと打ち返すのよ。「素敵ね。」←これで精一杯である。無論、返信無し。しかし、予測どおりに、というか予測よりちょっと遅くに夜電話がかかってきた。何しているの、とか他愛ないおしゃべりをして、ワイン飲みに来ない?と聞かれる。運転手をクビにしたばかりなので足が無いというと、そこでその提案はストップ。迎えに来る気もないらしい。じゃ、君の家なら運転しなくてもいいけど、と言われて2秒考える。それは面倒だ。近場でコーヒーは、と聞き返すと眠れないから夜はコーヒーを飲まないという。お前はアングロサクソンか。フランスとスペインの血は何処に。日を改めて外にワインを持ち込もうということになった。なんだか普通にアメリカ人とのやり取りみたいだなあ。手応えが弱いのでしばらくしてメールを打っておく「声が聞けて良かったわ。いろいろ話を聞くのを楽しみにしているね。」さーて。