結果的には偉大なる緩衝剤だった

 Riekoにさっそく西仏人のダサぶりを報告。第一報はすでにリアルタイムで携帯メールで送っていた。二人で、駆け引きと捉え違えていた無粋な西仏人の態度に納得。只単にイケてなくて最近デビューしたのだった。男性の同僚達の「考え過ぎ」とか「策士策に溺れる」とかがある意味的を射ていたわけだ。「例えて言えば、スキー場で会った人が東京に戻ったらだめだったみたいなもの。」と男性陣に報告すると、一人は「バンコクのバーのお姉さんと翌日太陽の下で昼飯食ったら、あれ?というかんじ。」と表現した。うまい!Riekoは「せっかく盛り上がってたのに残念ですね。」と慰めてくれるが、考えようによっては西仏人の数日間の存在は、元彼の今の彼女との旅行のブログ記述の衝撃を緩和してくれたかもしれない。

 ブログのリンクを心の弟Ryderに送ると「悲しいね、とても気の毒だよ。二人の思い出を必死に消して歩いているみたいじゃない。それにブログっていうよりも只の記録だね。一種のセラピーなのかね、これは。」と含蓄の有るお言葉。しかし、写真も無くて、やる気の無い小学生の夏休みの日記みたいに感動も伝わって来ないこのブログは誰に充てているのだろう。私との楽しい思い出が詰まっている場所を次から次へと訪れて辛くないのかしらとかあほな心配までしている。RSSフィードは腹を立てて登録を解除したけど、結局気になってほとんど更新もされないブログに足繁く通っている。いや、ほんと、西仏人で気がまぎれている時期で良かった。そして忘れた頃に「やっぱり小旅行は取りやめた。」と携帯メールが入るが、もうお役御免なのよね。無視しとく。