女友達を男性にかっさらわれたとき

Georginaの生活は今や44歳の男性中心だ。1日14時間勤務で週末も働く彼と会うには平日の晩の10時に彼の家にいき、翌日一旦帰宅してから出勤か、直接出勤か。しかし、家でも外でも食事を共にする機会はないらしい。付き合って累計4週間になると思うのだが、一度だけレストランに一緒に行った。でも彼は法の執行機関系だから、始終まわりに目を配り、ぜんぜん楽しめる食事じゃなかったという。Gに会おうよ、と提案すると、土曜日の昼はだいたい空いているという。土曜日の日中に一人とは意味が分からない。ラブラブな二人というのはだいたい金曜日から週末にかけて一緒に過ごすのではないかい?そして今週の土曜日にある仏系のパーティーには二人で行くという。そこで会いましょうね!と言われるけど、残念ながら私は週末は小旅行に行く事になっている。それにGの彼氏とぜんぜん顔を合せたくない。

 だってなんだか話が変だ。どんなに忙しくてもGが言うようにGにぞっこんならばなぜ床だけを共にしているの?仕事がなんであろうが、レストランで気が散っているのは職務のせいじゃないでしょう。そこで目を光らせて仕事をしている気になっていたらあほだ。そして二人きりで外に出かける事は皆無なのに、パーティーに顔を出すのはGを腕にぶら下げて見せびらかしたいから?こんなことを思っても一言も口には出さずに、よかったね、と微笑む。あなたは彼氏はまだ見つからないの?と心配してくれるけど、都合の良い女にはなる気がないので妥協ができていない。

 Rが「最初は先方の猛烈アタックでしたけど、今聞いているとGがぞっこんですね。私も若い時そういうことをしては結局巣立たれました。」と言う。自分も若い頃も若くない頃も通ってきた道だし、だからこそGが痛々しい。せめて、女性との時間もちゃんと維持してリスクヘッジする、とか、そんなに身も心も捧げちゃわないで自分の生活を保てば良いのに。もし今Gにルールズを渡しても、この本は嘘ばっかり!って笑うのだろう。だって彼は私の事をこんなに愛している、って。でも今の状態は愛じゃなくて、体よく利用されている。そんな悲しい事Gには内緒だけど。でもすべてが終わったら温かく受け止めてあげるからね、G。