男女間には友情は成立しないわけ?

予定どおりにドイツ人Jが迎えに来て、一緒に乗馬に行った。会うのは5回目くらいで2人で会うのは2回目となる。しかし、すでにして波長にでこぼこが見られる瞬間がある。全体的にはいい子なんだけど、一言多い。帰りに、お茶でも飲む?と言われてカナダのクラブに寄った。プールサイドで軽食を取っていると、これはデートに入るのかしらと心配になる。まったくその気が無いから。その前日に欧州人のGeorginaとレバノン料理を一緒に食べたときに、Gには男性の友人なんていないし、男女間で友情が成立するとは思っていないと断言していた。現在Gが付き合っている44歳のアメリカ人にも、そういうものだから、と釘を刺されたという。すぐに異性を友情のカテゴリーに入れるのは失礼に当たるのかしら。この前同年代の日本人男性ともそういう話になったら異性の友達なんていない、という人が大半だった。親しい異性の友人がいるのは、世代や国籍を跨がった希有な存在らしい。

 そうやって考えると、この一言多い、というのは微妙に相手の取る距離感の近さが故に生じているのかもしれない。一人、過去20年来に何度も絶交している男性の友人に似たような人が居る。そうやってみると雰囲気も似ていない事も無い。だからビジュアルからして初対面で友情枠にぶち込んでおいた。昔、ビジュアルに目をつぶって付き合ってみたら、やはりどこか波長が合わなかった人がいた。(繰り返すが私のストライクゾーンは広い。)だから最近は友情枠にも入らない事が分かるとまったく一緒に時間を費やしもしない。そして、逢ったそのときから、頭の中で過去ファイルをざーっと検索して、該当ファイルにすぐに入れているみたいだ。効率良さ過ぎ。もっと無駄が欲しい。