えー、デートのお誘いですかあ?

 安全パイだと思っていた一世代下のドイツ人のJから「ピアノコンサートを僕とご一緒してもらえませんか。」とメールが来た。Georginaにコンサートの案内と共にそのメールを転送したら、艶っぽいお誘いな文面であることに同意した。関係性に誤解のないように、2回目に一緒に乗馬に行ったときに自分の(10歳上である)年齢をさっさと自己申告したのにー。しかし相手がジャニーズ系とかだったらそのデートに承諾していたのかもしれない。タイプじゃないんだもん。それにこのコンサートの案内は別途来ていたから一人で勝手に行く予定だったし。

 というわけで答えに悩んだ末に、「その週は忙しくなりそうだから行けたら行く、という現地集合方式でどうかしら。そこでもうひとりドイツ語圏の友人を紹介するね」、とメールした。返事は取りあえずなかった。敢えて女性か男性か分からない書き方にしておいた。これで彼は私に男性の影を勝手に感じて拒絶だと思うだろう。ところがその友人とは、彼と同年代の、同じ言語を話すかわいい女性というわけ。私は実は切にGがこの29歳男性とうまくいくことを願っている。Gが夢中な44歳米国人は今月末ここを離れるし、話を聞いても実際会っても私はこの胡散臭い44歳が嫌いだ。

 そして私はドイツ系のイベントでは、いつもばっちり目を合わせてから個人的な会話を一言二言挟もうとする推定40前半のゲルマン系の男性ともう少しお近づきになりたい。坊やと遊んではいられないのだよ。